東北新幹線E5系「はやぶさ」は
国内最速の新幹線で
新幹線のファーストクラスとも
呼ばれるグランクラスを
連結している新幹線です。
日本の新幹線のグリーン車よりも
さらにグレードが高いグランクラス。
実際乗車してみた、おすすめのポイントと
料金や、注意点などもあげていきます。
・グランクラスの車内や
サービスを知りたい。
・グランクラスの料金を知りたい。
・お得にグランクラスに乗れる
方法を知りたい。
というような疑問におこたえします。
東北新幹線E5系【はやぶさ】
はじめに
僕は今回、東京駅から
新函館北斗駅まで乗車しているので
東北・北海道新幹線と
表記するところですが
JR東日本の車両なので
今回は東北新幹線表記で
統一しています。
東北新幹線E5系は
JR東日本の東京駅から
JR北海道の新函館北斗駅まで
東北・北海道新幹線を走る新幹線です。

東海道新幹線で例えると
停車駅の数が少ない「のぞみ」が
東北・北海道新幹線の「はやぶさ」に
該当します。
東京から新函館北斗駅までは
東北新幹線E5系のほか
JR北海道の車両
北海道新幹線H5系も
1日数本運行されています。
北海道新幹線H5系と
東北新幹線E5系と大きな違いは
車体のロゴが北海道を
モチーフにし
車体の中央帯が紫色になってたり
内装が異なっている点です。

E5系【はやぶさ】グランクラスの5つのおすすめポイント
東北新幹線E5系【はやぶさ】グランクラスの
おすすめポイントは次の5点です。
① 優雅でぜいたくな移動ができる
② 充実したシート
③ 軽食・ドリンク類のサービスがある
④ アメニティグッツがある
⑤ 東京駅発なら
ビューゴールドラウンジを利用できる
では、詳細を説明していきます。
① 優雅でぜいたくな移動ができる
グランクラスのコンセプトは
「”特別な貴方”のためのプライベートキャビン」
です。
東北新幹線E5系【はやぶさ】の10号車に
(東京からの下りは先頭
新函館北斗からの上りは最後部)
グランクラスがあります。
1両に18席しかない
とてもぜいたくな空間です。

とても重厚感のある車内で
アイボリー色のシートに
レッドカーペットの床が高級感を
演出しています。
同じE5系新幹線のグリーン車よりもまして
プライベート感があり、優雅でぜいたくな移動を
することができます。
② 充実したシート
本革のシートで、とても満足のいくものと
なっています。
詳細を見ていきます。
グランクラスのシート配列は1+2の3列配置で
同じ東北新幹線E5系のグリーン車4列配置よりも
横が1列少なくなっています。

シートピッチ
グランクラスのシートピッチ(前後の座席幅)は1,300mmです。
グリーン車の1,160mmより
さらに足元がゆったりしています。
シートの横幅は525mmです。
近鉄特急ひのとり プレミアムシートの
シートピッチは1,350mm、横幅は525mm
B767のJALファーストクラスの
シートピッチは1340mmで、横幅は510mmです。
バックシェルを採用
グランクラスは最大までリクライニングさせても
背もたれが後ろに倒れていかない
「バックシェル」を採用しています。
最大45度まで倒すことができます。
個人的に45度はフルフラットに近い状態だと
感じました。
後ろの乗客を気にすることなく
リクライニングを倒すことができ
とてもリラックスして移動することができます。

ちなみに東北新幹線E5系のグリーン車は
「バックシェル」ではなく
後ろに背もたれが倒れるタイプです。
レッグレストとフットレスト
レッグレストとフットレストも装備されてるので
好みの姿勢で移動ができ、とても快適です。

上下に可動するヘッドレストもついています。
しかも同じ東北新幹線E5系グリーン車のものより
さらにフカフカしています。

シートテーブル
グランクラスのシートテーブルは
横48.5cm・縦25cm(僕の実測)の
ダイニングテーブル
(半分に折りたたむことも可能)と

肘かけにあるカクテルトレイがあります。

パソコン作業をするときは
車内がとても静かなので
まわりのお客さまの迷惑に
ならないように気をつけましょう。
僕もあまりの落ち着いた
静かな空間だったので
パソコンをすぐにしまいました。
コントローラー
肘かけに座席の角度調節とアテンダントさんを
呼ぶことができる
コントローラーがついています。

読書灯
読書灯も各席についているので
手元が暗い時には、とても便利です。
特に青函トンネル内で威力を発揮しました。
③ 軽食・ドリンク類のサービスがある
アテンダントサービスがあるグランクラスには
軽食・ドリンク類のサービスがあります。
軽食
和軽食はテレビ番組でおなじみの料理人
野﨑洋光氏が監修したもので
東北・北海道方面の下りと東京方面の上りの
2パターンの軽食があります。

写真のものは2021年7月の
東北・北海道方面下りの軽食です。
穴子やイクラを、ふんだんに使ったちらし寿司に
高級料亭で出てくる優しい薄味の
おかずが散りばめられています。
ドリンク類
アルコール類からソフトドリンクまで豊富な
ラインナップで、しかも飲み放題です。

2022年2月時点
東北新幹線グランクラスで
提供されているドリンク
アルコール
・赤ワイン
・スパークリングワイン
(白ワインタイプ)
・日本酒
・ウイスキー
・ビール
・シードル
(りんごを発酵させて作られる
アルコール)
・ノンアルコールビール
・ノンアルコールスパークリングワイン
温かいソフトドリンク
・緑茶
・ハーブティー
・紅茶
・コーヒー
冷たいソフトドリンク
・緑茶
・黒烏龍茶
・コーヒー
・アップルジュース
・ダイエットコーラ
・ミネラルウォーター
たまらないメニューですが
僕みたいに飲みすぎないように
注意してください。
茶菓子
東京・飯田橋にある
ホテルメトロポリタン・エドモンドの総料理長で
JR東日本が運行する、TRAIN SUITE 四季島の
料理監修の岩崎均氏が監修した茶菓子が
提供されます。
乗車する時期によって茶菓子は変わりますが
東北・北海道方面の下りと
東京方面の上りは同じ茶菓子です。

僕が乗車した2021年7月は
「ほおずきのパウンドケーキ」でした。
ほおずきのジャムとバターがたっぷりの
しっとりとした生地のなかに
ほおずきの種が練り込まれ
かむ時にプチプチとアクセントとなり
頬が落ちるおいしさのパウンドケーキでした。
おつまみ
亀田製菓のおつまみセットも用意されています。

おかきだけではなく、海苔せんべいや
ナッツなども入っています。
酒のつまみにもなり、とてもおいしいです。

④ アメニティグッツがある
グランクラスではアメニティグッツがあります。
各座席のシートポケットと
アテンダントさんを呼んで
用意してもらうものがあります。

・各座席に備え付けであるもの
スリッパ
・アテンダントさんにお願いすると
用意してくれるもの
靴ベラ
アイマスク
ブランケット
アテンダントさんにお願いしたら
旅の記念にとアイマスクと
飛行機でCAさんから、よくもらう
メッセージカードをいただきました。
⑤ 東京駅発ならビューゴールドラウンジを利用できる
東京駅からグランクラスを利用する場合
乗車列車の90分前から
ビューゴールドラウンジを利用することが
できます。

ビューゴールドランジに入るには条件が
あります。
JR東日本の
「ビューゴールドプラスカード」か
JALの
「JALカードSuica CLUB-Aゴールドカード」を
持っている方で、さらに
・東京駅発の東北・北海道新幹線
山形・秋田新幹線
上越・北陸新幹線のグリーン車
・JR東日本の特急のグリーン車
・JR東海と西日本の東海道・山陽新幹線の
グリーン車
に乗車する方が対象です。
そんなハードルが高いラウンジにも
グランクラスの乗車なら無条件で入れます。
充電コンセントやWi-Fi、お手洗い
くつろげるソファー席から
パソコン作業しやすいカウンター席
アルコール類の提供はありませんが
おかわり自由のソフトドリンク類と茶菓子が
ついてきます。

とても居心地のいいラウンジなので
東京駅の中にいることすら
忘れてしまう快適さです。
JR東日本の特急や新幹線のグリーン車
JR東海と西日本の東海道・山陽新幹線の
グリーン車によく乗車する方は
JR東日本の「ビューゴールドカードプラス」か
「JALカードSuica CLUB-Aゴールドカード」を
持っていると便利です。
JR東海ツアーズのぷらっとこだま・グリーン車プランで
グリーン車を安く乗る時にも
ビューゴールドラウンジを
利用しています。
おすすめですよ。
充実の車内設備
車内設備も充実したものとなっています。
電源コンセント
各席にコンセントがついています。
スマートフォンだけではなく
パソコンの充電もできるので
電池切れに困ることはありません。
車内Wi-Fi
車内では「JR-EAST FREE Wi-Fi」を
利用することができ
青函トンネル内でもつながります。

荷物置き場
荷物置き場は頭上に飛行機でよく見るタイプと

グリーン車がある9号車のデッキに荷物置き場が
あります。
大きなトランクは9号車デッキの荷物置き場に
置くことをおすすめします。

お手洗い
グランクラスの隣にある
グリーン車9号車デッキにはバリアフリーの
多機能トイレが設置されています。
電動車いすを利用している方でも
とても使いやすい仕様となってます。
オストメイト対応トイレで
ベビーベットやベビーキープも
あるので、安心して赤ちゃんの
おむつ替えもできます。
便座にはウォシュレットも
ついています。

グランクラス 東京駅からの主要停車駅まで料金
グリーン車よりもグレードが高いグランクラス。
料金も気になるところです。
アテンダントサービスがないものであれば
サービスがあるものより
安く乗車できお得です。
アテンダントサービスがあるグランクラス
アテンダントサービスがあるグランクラスの
東京駅から東北・北海道新幹線の
主要停車駅の料金です。
仙台 | 盛岡 | 新青森 | 新函館北斗 | |
普通車指定席 | 11,410円 | 15,010円 | 17,670円 | 23,430円 |
グリーン車 | 15,070円 | 18,670円 | 22,380円 | 30,940円 |
グランクラス | 20,310円 | 23,910円 | 27,620円 | 39,320円 |
JR東日本エリアの仙台や盛岡、新青森までの
乗車なら、グリーン車との差額が
およそ5,000円なので
グリーン車で乗車しようとする方は
グランクラス乗車の選択もありかもと思います。
ただ東北・北海道新幹線を直通で
グランクラスを利用する場合
JR東日本と北海道、各会社の
グリーン料金をたすので
JR東日本エリア内で乗降車が完結するよりも
高めの料金設定になります。
アテンダントサービスがないグランクラス
アテンダントサービスがない
グランクラスもあります。
軽食やドリンク類の提供がない分
安く乗車できるのが
メリットです。
アテンダントサービスがないグランクラスの
東京駅から東北・北海道新幹線の
主要停車駅の料金です。
ただし2022年2月時点
新青森と新函館北斗駅までは
アテンダントサービスがない
グランクラスは運転していません。
仙台 | 盛岡 | 新青森 | 新函館北斗 | |
普通車指定席 | 11,410円 | 15,010円 | 17,670円 | 23,430円 |
グリーン車 | 15,070円 | 18,670円 | 22,380円 | 30,940円 |
グランクラス | 17,900円 | 21,300円 | 設定なし | 設定なし |
アテンダントによる車内サービス有無の確認方法
乗車予定のグランクラスに
アテンダントサービスの有無を
確認する方法は、たくさんあります。
その中でかんたんで、わかりやすい方法を
紹介します。
アテンダントサービスの有無を確認する方法
① JR東日本の「えきねっと」
② JRとJTB時刻表
① JR東日本の予約サイト「えきねっと」で確認する場合
アテンダントサービスがないグランクラスは
「飲料・軽食なし」と記載されています。

アテンダントサービスがあるグランクラスは
「飲料・軽食なし」の表記はありません。

② JRとJTB時刻表で確認する場合
東北・北海道新幹線の列車名に
アテンダントサービスがあるものと
ないものが、一目でわかるように
記載され分かりやすいです。
おなじ「はやぶさ30号」でも
左側の白いグランクラスマークは
アテンダントサービスがなく
右側の黒色のグランクラスマークは
アテンダントサービスがあります。

JRとJTBの時刻表は分かりやすいのですが
スタンダードなものでB5サイズ
厚さが約3cmあるので
持ち運びしにくいのがデメリットです。
きっぷの購入方法
グランクラスの乗車券を購入するには
いくつかの方法があります。
どの方法でも他のJRの新幹線・特急の
乗車券と特急券と同じように
発売は乗車日の1か月前
(前月の同じ日)の10時からとなっています。
みどりの窓口
全国JRの駅にある「みどりの窓口」で
グランクラスのきっぷを購入することが
できます。
指定席券売機やインターネット予約が苦手な方に
おすすめです。
対面販売なので希望に合ったきっぷを
購入することができます。
JR東海エリアでは「みどりの窓口」という
名称ではなく「きっぷうりば」と
なっているので、お気をつけください。
指定席券売機
東北新幹線の指定席の購入ができる
自動券売機でもグランクラスのきっぷを
購入することができます。
駅の窓口で並ぶことなくスムーズに
購入することができるので
急いてる方にはおすすめです。
近距離専用の駅券売機では購入できないので
ご注意ください。
えきねっと
JR東日本の予約サイト「えきねっと」でも
グランクラスのきっぷの購入ができます。
ネット予約なのでパソコンやスマートフォンが
あればかんたんに予約することができます。
会員登録は無料でJR東日本のポイント
JRE POINTもたまり
さまざまな特典があるのでお得です。
えきねっとの詳細は→こちら
JRE POINTの詳細は→こちら
ただし「えきねっと」できっぷの
予約購入できる時間が
「5:00~23:50」と「0:10~1:50」の間と
なっているのでご注意ください。
旅行会社
JR東日本のびゅうトラベルをはじめ
国内の一部の旅行会社でグランクラスを
利用した商品を販売しています。
注意点
グランクラスの予約や乗車にあたり
いくつか注意点があります。
アテンダントサービスの有無を確認をしよう
高額なグランクラスのきっぷを購入したのに
軽食やドリンクのサービスがない!とか
逆に座席だけで乗車する予定だった!
と言うようなトラブルを避けるために
きっぷの予約・購入をする前に
アテンダントサービスの有無を
確認をしておきましょう。
きっぷを購入したらJR東日本のサイトは、まめにチェックしよう
これは実際、僕が経験したのですが
このブログで記載しているグランクラスに
乗車したのが2021年7月1日でした。
ところが15日後の7月16日に
コロナの影響でアテンダントサービスが
中止になると言うことがおきました。
現在もコロナによる影響で
何が起こるかわからないので
JR東日本のサイトは、まめにチェックすると
いいでしょう。
車内販売は新青森駅まで
東北新幹線【はやぶさ】では車内販売が
ありますが新青森駅までです。
ただアテンダントサービスは新函館北斗駅まで
あるので、ご安心ください。
新青森で終了するから
アテンダントサービスも終わると
勘違いしていました。
ただワゴンサービスを行う車内販売は
新青森駅までなのでご注意ください。
はやぶさ以外でグランクラスのある新幹線
今回は東北新幹線E5系【はやぶさ】号の
グランクラスを取り上げましたが
他の新幹線でもグランクラスがある
車両があります。
東北・北海道新幹線
E5系・H5系で運行される
はやぶさ・はやて・やまびこ・なすの号
仙台や盛岡、新青森
新函館北斗駅以外にも
宇都宮や郡山、福島、八戸駅などに
行く時にもグランクラスが利用できます。
北陸新幹線、E7系・W7系で運行される
かがやき・はくたか・あさま号
金沢や長野、高崎駅などに行く時にも
グランクラスが利用できます。
上越新幹線、E7系で運行される
とき・たにがわ号
新潟や長岡、越後湯沢駅などに
行く時にもグランクラスが
利用できます。
東北新幹線E5系【はやぶさ】グランクラス
おすすめポイントのまとめ
グリーン車より、さらに上のグレードの
グランクラス。
おすすめポイントと注意点をまとめました。
① 落ち着いた静かな車内は
優雅でぜいたくな移動をすることが
できます。
② 広々としたシートピッチや
後ろの乗客に気にせず背もたれを
倒すことができるバックシェル
大きなシートテーブルなどの
充実したシートで快適に移動
できます。
③ アテンダントサービスがある場合
おいしい和軽食や茶菓子
飲み放題のドリンク類
おつまみの提供があります。
④ 新幹線なのにアメニティグッツがあり
車内でくつろぐことができます。
⑤ 東京駅発なら
ビューゴールドラウンジを利用でき
出発前から落ち着いた空間で
過ごすことができます。
⑥ アテンダントサービスのない
グランクラスもあります。
移動目的に合わせて
きっぷの予約・購入する前に
事前に確認するといいでしょう。
⑦ アテンダントサービスのない
グランクラスは
軽食などのサービスがない分
安い料金で
乗車することができます。
⑧ ネットでかんたんにグランクラスの
きっぷの予約や購入ができる
「えきねっと」を利用する時は
受付時間外があるので
気をつけましょう。
人生に一度は乗っておきたいと言っても
過言ではないグランクラス。
アテンダントサービスが
ないものならグリーン料金に
少し足せば乗車できます。
東北新幹線の他にも北陸新幹線や上越新幹線にも
グランクラスはあるので
ぜいたくな旅行や移動にいかがでしょうか。
何度も乗車したくなる車両で
おすすめですよ。